2013年10月8日火曜日

Bonjour! Trip to French Canada3

こんばんは! オーナーのAkiraです。

今回も完全Private旅行の続きをお送りします♪

Quartier Petit Champlain
「うさぎの親子の横断に注意」だろうか?


 西欧の町並みを思わせる小洒落た石畳の小径。その小径を挟んで建ち並ぶレンガ造りの家々。そこかしこに吊るされたPlanterからこぼれる赤い花々が、まるで薄膜で覆われてしまったかのような濁った灰色の空のもと、わずかながらではあるが彩りを添えてくれていた。


「嗚呼。腹、減ったなぁ」


 空と同様、晴れない天気のおかげでどこか曇った心持ちの我々は、かわりに食欲を満たすことで心の隙間を埋めるべく、手頃な店を探して観光客の集まるAreaをあてもなく徘徊していた。夏の蛾のように予測不能な動きで行く手を阻もうとする、老人たちの集団を華麗な身のこなしでかわしながら。










お洒落そうに見える町並み











 骨董屋通りを冷やかしつつ、適当な場所で腹を満たして心も満たされた我々2人は、未だ足を踏み入れていない領域「新市街」へと向かった。Daiki氏がどう思っていたかは知らないが、いくらか旅慣れしている感のある私は、この時点である程度の予測が立ってしまっていた。

 往々にして、どこの国のどの町であろうとも、旧市街には歴史的建造物や文化が残っているのに対し、新市街と呼ばれる場所は単なるShopping Areaや金融街に成り下がっているものであると。つまり、見るべき物は何も無い、と。










紅葉が始まっていた











 整備された道路、軒を連ねる店舗、自動車の列、人々の群れ、このQuebec cityも例外に漏れず、他の大方の都市と同様、新市街に特筆すべき物は何も見当たらなかった。しいて言うならば、紅葉が早くも始まっていたことぐらいだろうか。









旧市街へ続く階段












 旧市街へと続く先の見えない急な階段を上りながら、私の思いは別なところへと伸びていっていた。まさか、1日どころか1時間も太陽を拝まないまま、我々の完全Private旅行は終わってしまうのではないだろうか? 

 いつしか私には、今おのれが足を踏みしめている階段が、予測のつかない明日の天候を示唆する不安な暗喩のように思えはじめていた。いや、考えすぎはよくない。これは単なる階段だ。勝手なこじつけはするな。そう自分に言い聞かせた私は、残りの階段をDaiki氏と競うように駆け上っていった。

Citadelから見下ろした夜景

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