2014年1月31日金曜日

A (Time) Traveler without

こんばんは! ……Akiraです。

いつまでも「SB blog」の名を借りて文章を書くのもおこがましいので、次回より「Akiraの旅日記 Blog(仮)」とでも銘打って別なBlogを立ち上げようと思いますので、今後お暇な方はそちらも覗いてみてくださいね♪ ※Linkは後でこのPageのどこかにこっそり貼っておきます。




 古くから人々は時間旅行に憧れを抱き続けている。映画や小説の世界を見渡してみれば、「Time Travel」を題材に扱った作品はいくらでも見つけることが可能だ。EinsteinやNewtonが科学的見地から唱えた概念は別として、時間が非可逆的であることは誰しもが理解しているところだろう。


















 時の流れは連続的であり、止まることもなければ一定の区間を飛び越えることもない。いくら願おうと早送りも巻き戻しも出来ない。不変の速度を保ちながら、ただ無常に未来へと向かって流れてゆく。例外は無い。世に言う万物流転の法則というものだ。それでいてなお、人々は時間旅行に魅了され続ける。



























 De LoreanのようなTime Machineは存在しないが、今まさにこの瞬間も時は流れ、望むと望まざるとにかかわらず、すべての人々は着実に未来へと向かって時間旅行をしていると言えよう。ではそれとは反対に、過去へと旅する術はないのだろうか。





 誰であろうとみな、少なくとも一度は人生を振り返ったり、遠い昔の記憶に思いを馳せたりした経験があるはずだ。言うなればそれは、意識だけを過去へと飛ばす肉体を伴わない時間旅行。同じ時間をともに過ごした家族や友人たちが集まった途端、思い出という名の贅沢なTime Travel Tourが始まることは珍しいことではない。




 だからと言って、わたしが過去にばかり捕われる懐古主義者では決してないことをここに断っておく。Backpackを背負って地上の世界の一部を旅していた頃、同時にわたしは己の内なる世界をも彷徨い歩いていた。そして、後者のそれはまだ現在進行形で続いており、わたしが消えてなくなるその瞬間が来るまで終わることはないだろう。




 孤独なInner Spaceをさすらいながら、わたしは今日もTorontoの路上をひとり歩く。吹きつける氷点下の風を正面に受け、俯きつつも守り続けてきた前傾姿勢だけは崩さずに。

2014年1月21日火曜日

Stroll around the street

こんにちは! ……Akiraです。

寒さを身をもって感じてこそのCanada! という意見もあると思いますが、昼間から氷点下20度を下回る気温は少々いきすぎではないでしょうか? ちなみに、本日の午前中の体感温度は氷点下30度だそうです♪




素肌を外気にさらすと10分以内に霜焼けになるだろう


 そんな未だかつて聞いたこともないような、乱暴ともとれる注意報が流れるToronto。もはや注意報というよりも、天から渡された引導といった方が近い。それでも人々は日々の生活に追われ、それぞれに残された時間に急き立てられ、その手に何かをつかみ取ろうと必死に足掻く。たとえそれが近づけば消えてしまう蜃気楼と変わらないものであっても。




「Torontoの見所はどこですか?」

 よくこういった質問をされるが、正直わたしにはわからない。「見所」とはつまり、観光者であれば誰しもが一度は訪れるであろう場所、ということだろうか。それとも単純に観光名所のことを指しているのか。いずれにせよ、そのような場所はどこにでも存在しうるし、どこにも存在しえないとも言い換えられる。主観的な判断の違い、あるいは物事の捉え方による問題だ。


















 検索をかけても見つからない。Guidebookにも載っていない。そんな、あるはずの無い場所を求めて街を彷徨う。これもまた、蜃気楼の立ち上る場所を探す行為に似ている。




 Yonge、Spadina、College、Dundas、Queen――多くの人々が集まる通りはいくつもあれど、そこで本当に価値あるものを見つけることは難しい。大衆の中に身を潜めることで個が消失するのと同じく、水増しされた商品は価値も薄まり、やがては消えてなくなる。


















 物質である肉体は通りを徘徊し、形無き意識は己の内側を漂いはじめる。外の世界に無いものは内なる世界に求めればいい。仏陀も言っている。「真実は外にあるのではなく、己の中にのみ存在する」と。























 終わりなき旅を終わらせるために生きるのが人生ならば、何を持ってして生きる糧とすればよいのだろうか。わたしはその問いに対して、ひょっとしたらひとつの答えのようなものを見つけたのかもしれない。




 Internetで簡単に引き出せる情報ではなく、刻一刻と過ぎゆく時とともに積み重ねられる経験と知識。到達点よりもそこへと至る過程それ自体。言うなれば、こうして生きている日々にこそ意味がある。当たり前のようでありながら、立ち止まらないと見えてこないもの。そう、ただ歩き回るだけでは意味がないのだ。

2014年1月14日火曜日

Freezing Rain on Toronto

こんばんは! ……Akiraです。


一身上の都合で宿のオーナーから身を引いたわたくしですが、Visaが残っているのでTorontoにはもう少しだけ滞在するつもりでおります。




ですので、引き続き「わたくしの独断と偏見」を交えつつ、文章に「己の趣味を練り込み」ながら、Torontoでの(わたくしの個人的な)日常をお伝えしていきたいと思います。お暇な方だけお付き合いくださいね♪


















 構えず、固くなりすぎず、締めるところは締め、自然体を基本としながらも柔軟性と理性のBalanceを保ちつつ、己が許す限りの自由なStyleで振る舞ってきた――はずだった。宿のオーナーという、上も下もいない完全に独立した立場。一介の人間をのぼせ上がらせるには十分な肩書きである。




 肩の荷が下りた。そう実感できるようになったのは、新年が明けてから、つまりオーナーの立場を退いてから一週間も経った頃だった。特に難しいことをしていたわけでも、神経が擦り切れるような計算をしていたわけでも、お客の獲得のために東奔西走していたわけでもない。端から見たら楽な仕事として映ったに違いない。しかし、実際のところは鴨の水かきである。


















 宿のオーナーという立場で費やした約二年という時。それは、少なくともわたし個人の人生においては有意義な時間であり、いかなる物とも代え難いものであることは言うまでもない。Time is moneyは資本主義社会がつくり出した聞こえの良い嘘である。




 さて、郷愁に浸るのはこのくらいにしておいて、わたしの生活するTorontoという街のことを少しばかり書いてみようと思う。

 世界で最もCafeが多いとされる都市はMelbourneである、という話は聞いたことがある人もいるだろう。わたしはかつて、そのMelbourneにも滞在したことがあるが、Torontoも十二分に激戦都市であると感じるほどにCafeが多い。


















 いついかなる状況でも飲めるくらい無類のCoffee好きであるわたしは、宿内でInstant coffeeを飲むだけに飽き足らず、ひとたび街に出たら一度はCafeに立ち寄るという悪習慣を身につけてしまっていた。そんなわたしが利用するのはChainばかりではない。わたしひとり、またはお気に入りの人と二人だけでしか行かない。そんなCafeがいくつかある。








Doughnuts machine









 Queen st West沿いの横道にそのCafeはある。こぢんまりとした店内は席数が少なく、内装はどこかRetroな雰囲気を漂わせている。Counterの向こうに時代を感じさせる鉄の塊がみえる。わたしはそれが稼動するところを見るまで、その鉄の塊が何のための装置なのか皆目見当もつかないでいた。

 店員が機械の左側で何かをしている。こちらに背を向けているため作業内容はわからないが、両腕の動きから考えても何かしらはしているらしい。見ていると、しばらくして機械右側の白い受け皿状の部分に、ひとくち大のDoughnutが転がり落ちてきた。





















 内装や雰囲気もさることながら、わたしはこのDoughnut製造機が目的でここへ足を運んでいると認めざるをえない。誤解しないでもらいたいが、わたしは決してDoughnutが食べたいのではない。Doughnut製造機が稼動しているところを見たいのだ。そしてそれをぼんやりと眺めながら、時代の移ろいを頭の片隅で感じていたいのだ。

2014年1月7日火曜日

Alternation of generations

こんにちは! 元オーナーのAkiraです。


本日はSecret Base Guest Houseの3代目新オーナー、「Soshi」氏のBlogのLinkの紹介です♪ というわけで、気になるBlogはこちらから! 

※もちろん、右側の「新オーナーSoshiのブログ」からも飛べます。


内容はこれから充実していくと思いますので、新しいSBの雰囲気やTorontoの事情を知りたいみなさんは、Checkを怠らないようにしてくださいね!

それから、「After Massive Blackout 〜The Best Christmas Lights in Toronto〜」の写真を大幅に美しいものと入れ替えましたので、時間のある方は覗いていってみてください♪