2014年1月14日火曜日

Freezing Rain on Toronto

こんばんは! ……Akiraです。


一身上の都合で宿のオーナーから身を引いたわたくしですが、Visaが残っているのでTorontoにはもう少しだけ滞在するつもりでおります。




ですので、引き続き「わたくしの独断と偏見」を交えつつ、文章に「己の趣味を練り込み」ながら、Torontoでの(わたくしの個人的な)日常をお伝えしていきたいと思います。お暇な方だけお付き合いくださいね♪


















 構えず、固くなりすぎず、締めるところは締め、自然体を基本としながらも柔軟性と理性のBalanceを保ちつつ、己が許す限りの自由なStyleで振る舞ってきた――はずだった。宿のオーナーという、上も下もいない完全に独立した立場。一介の人間をのぼせ上がらせるには十分な肩書きである。




 肩の荷が下りた。そう実感できるようになったのは、新年が明けてから、つまりオーナーの立場を退いてから一週間も経った頃だった。特に難しいことをしていたわけでも、神経が擦り切れるような計算をしていたわけでも、お客の獲得のために東奔西走していたわけでもない。端から見たら楽な仕事として映ったに違いない。しかし、実際のところは鴨の水かきである。


















 宿のオーナーという立場で費やした約二年という時。それは、少なくともわたし個人の人生においては有意義な時間であり、いかなる物とも代え難いものであることは言うまでもない。Time is moneyは資本主義社会がつくり出した聞こえの良い嘘である。




 さて、郷愁に浸るのはこのくらいにしておいて、わたしの生活するTorontoという街のことを少しばかり書いてみようと思う。

 世界で最もCafeが多いとされる都市はMelbourneである、という話は聞いたことがある人もいるだろう。わたしはかつて、そのMelbourneにも滞在したことがあるが、Torontoも十二分に激戦都市であると感じるほどにCafeが多い。


















 いついかなる状況でも飲めるくらい無類のCoffee好きであるわたしは、宿内でInstant coffeeを飲むだけに飽き足らず、ひとたび街に出たら一度はCafeに立ち寄るという悪習慣を身につけてしまっていた。そんなわたしが利用するのはChainばかりではない。わたしひとり、またはお気に入りの人と二人だけでしか行かない。そんなCafeがいくつかある。








Doughnuts machine









 Queen st West沿いの横道にそのCafeはある。こぢんまりとした店内は席数が少なく、内装はどこかRetroな雰囲気を漂わせている。Counterの向こうに時代を感じさせる鉄の塊がみえる。わたしはそれが稼動するところを見るまで、その鉄の塊が何のための装置なのか皆目見当もつかないでいた。

 店員が機械の左側で何かをしている。こちらに背を向けているため作業内容はわからないが、両腕の動きから考えても何かしらはしているらしい。見ていると、しばらくして機械右側の白い受け皿状の部分に、ひとくち大のDoughnutが転がり落ちてきた。





















 内装や雰囲気もさることながら、わたしはこのDoughnut製造機が目的でここへ足を運んでいると認めざるをえない。誤解しないでもらいたいが、わたしは決してDoughnutが食べたいのではない。Doughnut製造機が稼動しているところを見たいのだ。そしてそれをぼんやりと眺めながら、時代の移ろいを頭の片隅で感じていたいのだ。

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